[講演会]
みんなのためのツーリズム?
時 間:2018年6月8日 15:30~17:00 講演者:ジョッシュ・グリズデイル 場所:第3研究会、3階 言語:英語(通訳なし)
海外に住む人の多くが、日本は身体障害者にとって障壁の多い国だというイメージを抱えています。 しかし日本では日々アクセシビリティの改善が進んでおり、実情は多くの国のアクセシビリティに関する基準を上回っています。日本語以外での情報の少なさが原因で、残念ながら日本のアクセシビリティの現状が知れ渡っていないのです。アクセシビリティに関する情報を日本語のウェブサイトにしか掲載していない観光地や、アクセシブルな部屋を積極的に英語で告知していないホテルも多くあります。日本への旅行を考えている身体障害者の多くは、答えよりも疑問を多く抱えた状態に陥るのです。
身体障害を抱える旅行者は、機会を失っているのでしょうか?
アクセシビリティを必要とする人の94%は、初めて訪れる場所に行く際、事前に現地のアクセシビリティに関する情報を調べるといいます。54%は、情報が見つからなければ行き先を変えるか、旅行をあきらめてしまいます。世界的に見るとこの市場は13億人規模になり、家族や友人、介助者を含めれば、30億人規模にのぼります。この市場には、800兆円もの消費を集める価値があるのです。
機会を失っているのは、日本の観光業界の方でしょうか?
Lecturer Introduction
講師紹介
ジョッシュ・グリズデイル
Josh Grisdale, Accessible Japan
カナタのトロントで生まれ、田舎の小さな農場で育つ。脳性麻痺は彼に多くの困難をもたらしたが、日本を訪れる夢を諦めず持ち続けた。初訪問の後、日本に病みつきになる。2007年より日本に永住、2016年には日本国籍を取得。東京の中規模企業でウェブマスターとして働くかたわら日本中を旅し、観光地のアクセシビリティに関する情報を発信することで、愛する国を訪れるよう人々に勧めている――もちろん、障害の有無に関係なく。
Accessible Japanのホームページはこちら:https://www.accessible-japan.com/